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シニアの買物

 高齢者の収入は多くが年金であり、多くは蓄えを食いつぶしているのが実状ではないでしょうか。

従って、家計支出の制約もあって、買い物における商品選択も重要になってきます。

住宅費と光熱費は、環境条件によって決まりますので、節約にも限界があります。

食費と衣料費については、かなりの個人差がありますが、現代の買物事情を勘案して、賢い買い物をしたいものです。

私も、70歳を過ぎてからは年金収入のみの生活であり、妻に同行して買物の現場を体験して感じたことは、買物の仕方も色々で、興味ある生活技術と捉えております。

そこで、私の観点で、想いをまとめたものです。



1。価格と品質

ほとんどの日常品には、競合品や類似品があり、価格と品質とを見比べて品選びをします。

商品により、品質を重視する場合と価格を重視する場合がありますが、多くは両要素の兼ね合いで妥協します。

生活に余裕のある人と商品にこだわりが強い人は、品質を重視しますが、多くの人は価格を重視するでしょう。

一般に、価格と品質は相対的に比例しており、高品質の商品を安価に買い求めることは困難でしょう。

1級品と呼ばれている品は、名前の知られたメーカーが、高品質・高価格で販売出来ます。

3級品とは、粗悪品や欠陥商品であり、信用できないシロモノです。

そこで、普段の買物では、殆どが2級品が対象になりそうです。

スーパーは2級品で品揃えしており、デパートは1級品で品揃えしています。

ですから、「スーパーは安くて、デパートは高い」と言われていますが、品質を考慮した実質価格では、一概には評価困難です。

最近は、大手スーパーがプライベート・ブランドで、多くの食料品を商品化しています。

殆どが、自社製造ではなく2流のメーカーに委託生産させています。

見かけ良くして低価格化していますが、品質を落としたり、中身の量が少ないものがあります。

今後、プライベート・ブランドが普及すれば、量産効果と宣伝費の節減で、コスト・パフォーマンスの勝れた商品が期待出来ます。

デフレの昨今では、消費者の興味をひく新商品が続々開発されていますが、当たりハズレの大きいものです。

新商品は、しばらくは見送って、世間の評価が出てから購入することが賢明でしょう。



2。98円の値段付け

スーパーでよく見かけますが、98円、198円・・・498円、998円・・・という値付けです。

消費者心理としては、大台に乗る直前の価格に対して、価格を抑えた商品として善意で受け止めたり、上位の桁数字を見て安価に錯覚したりします。

商店側からすると、98円の値段付けをすれば、よく売れる結果となります。

従って、品質の比較が困難な商品やパッケージの中身を調整できる商品では、98円価格を設定します。

この心理に付け入れば、380円の品を398円に値付けしたほうがよく売れる結果になりそうですね。



3。お買得品

特価品ではなく、本当にお買い得な商品はあるのでしょうか。

次の状況で提供される商品は、概ねお買得品と信じて良いと考えます。

● 新製品が出るために、同品質の旧製品が値下げ販売される

● 半端になった商品が特別価格で販売される

● 災害時のあとで、包装汚損の商品が特別価格で販売される

● お中元商戦やお歳暮商戦のあとで、売れ残り品を解体して特別価格で販売される

● 開店時や大売出し時に、オトリ商品として特別価格で提供される

● 季節商品で、季節末に売り急ぐ割引商品(バーゲンセール)

● 大手メーカーが、新商品の普及を狙って、限定特典付きで提供される

● 閉店セールでの特別割引商品



4。買い貯め

シニア層は、大戦後の物資不足時代を体験しているので、消費物資を買い貯めする傾向があります。

大量に買えば安くなるのが道理ですが、保管や商品劣化を考慮すれば、それほどのメリットはありません。

場合によっては、劣化品や不要品が生じて廃棄する結果となります。

ただし、災害時に対する備蓄品は必要です。

生産限定品や原料の供給不足が予想されている商品など、将来入手が困難な商品は買いだめが必要でしょう。

例えば、職人芸の手作り工芸品、デパートで企画する地域の特産品、季節限定の特産品、入手困難な輸入品などは、買い置きしたほうが良いでしょう。

また、家電製品などで、生産中止機種の消耗部品は買い置きが必要でしょう。



5。消費期限と賞味期限

主として、食料品は時間の経過に従って、品質が劣化して本来の効果や機能が薄れたり、物によっては化学変化して人体に有害な物質が生成されます。

このため、消費期限や賞味期限を明示するように法令で義務付けられています。

消費期限とは、商品の劣化を認めないとして、容認している最長の期限です。

また、賞味期限とは、変質の早い食品の一部、特に、生菓子に対して記載している消費期限に代わる保証期日です。

一般に、これらの期限を過ぎても、食べられなくなるとは限りませんので、廃棄するかどうかは自己責任で判断すべきです。

缶詰や瓶詰類は劣化が少ないので、多くは期限を過ぎても1年程度は大丈夫のようです。



6。インターネットと宅配システム

過疎化の進んだ田舎暮らしの人々が”買い物難民”と呼ばれて問題になっています。

車を持たない高齢者は、買い物時の荷物運びが負担になっています。

この対策として、ファックスやインターネットを介して注文する宅配システムがあります。

最近では、都会地でも、健康志向の有機野菜や医療食の宅配システムが盛んです。

地域商店街が、買物代行や運搬サービスを提供している例もあります。

また、大手スーパーの多くが「ネット・スーパー」と称する宅配サービスを始めています。



7。リサイクル品の活用

都会地においては、中古品を取り扱う「リサイクル・ショップ」があります。

短期間の使用には「レンタル・ショップ」もあります。

これらの利用で、簡素で機能本位な生活により生活費の節約が可能です。

大手の店では、汚れを落とし、機能や動作を確認した品を、整理して展示していますので、安心して買い求められます。



8。カード会員制度

大型店においては、「会員カード」を発行して、買物金額の割引やサービス・ポイントを付与しています。

この制度は、差別化による”お客の固定化”であり、売上増加に繋がりますし、消費者にとっても利益があります。

しかし、特定の店でまとめ買いをする結果となり、他店との比較ができず商品選択の幅が狭くなるので、結果として、高い買い物になっている例もあります。



9。クレジット決済(キャッシュ・カード)の活用

キャッシュ・カードは、若者を主体に普及していますが、シニア層では抵抗感を抱いている人が多いようです。

この利点は、手持ち現金が少なくて良いので安全であり、お金を数える手間が省けるし、支払額の決済が1ヶ月後になります。

また、高額商品にはクレジット決済(月賦払い)とすることも出来ます。

金利の安い現在では、欲しい物を先に入手して活用し、後で無理なく支払っていくという考えもあります。

年金生活者のシニア層では、病気などの緊急支払いの事を想定して、高額商品を買い控える傾向にありますが、クレジット決済の活用によって、貯金額を確保しつつ生活を楽しむことが出来ます。



10。だまされない為に

最近では、シニア層を狙った犯罪が増加傾向にあります。

買物においても、高額商品や金融関連の取引では注意が必要でしょう。

消費者センターの情報に関心を持つことで被害を防ぐことができます。

また、シニア層での情報交換も有益ですので、孤立しないように心掛けることです。

◆ 親切な他人の接近には・・・

病院や街で知り合った人が、親しく話しかけてきて、こちらの個人情報や弱点をひと通り聴きだした後に、”うまい話”を切り出したら注意しましょう。

公職者の職務上の会話を除き、深い付き合いがない人が、こちらの利益になる情報を積極的に教えてくれるのは、何か魂胆が隠されていると疑われます。

悪質商法は、殆どが親切心を装って安心させてから、うまい話を持ちかけてきます。

インターネットのホームページにも”うまい話”が沢山あります。



11。訪問販売や電話による勧誘には・・・

何れにも最初の対応が肝心です。

セールストークと判った時点で、即、「結構です」と一言で断ることです。

相手の話を聞いたり、断る理由を探していると、「見込客」と見られて言葉巧みに付け込まれてしまいます。

万一、玄関に入り込まれてしまったら、冷静に対処しましょう。

先ずは、相手の身元を知り、すかさず、相手の会社名と名前を復唱します。

後は、「今忙しいので・・・」とか、「入用になったらこちらから連絡する・・・」とかで、1分でも早く退出させることです。

強圧的に断ったりすると、相手も感情的になりますので、言葉数は少なく、あくまでも冷静に対処しましょう。

● 高齢者をねらう悪質商法の事例[

○ 住宅リフォーム  

○ 住宅の補修  

○ ソーラーパネル  

○ 消火器  

○ 健康食品(サプリメント)  

○ 化粧品  

○ 温熱治療器  

○ 寝具販売  

○ 美術品  

○ 宝石の買取  

○ なりすまし詐欺(電話による勧誘)  などなど・・・